私達、大連英秀国際貿易有限公司は、貿易で必要な判断力を重視し英断の「英」の字を。また、より優れたものをセレクトし、また作り出す事に重きを置き「秀」の字をとり。社名に「英秀」の文字をアレンジし、大連英秀国際貿易有限公司としました。

ご周知のとおり、在庫を必要とする「貿易」は、非常にリスクの高いビジネスでもあります。日々変化するニーズ、さらに各国毎に違うニーズ、それにこたえられるだけの技術や、工場設備、材料や設計力があるかなど、総合的な英断ができないと、貿易は成り立ちません。それは、単なる感ではなく、豊かな経験や知識の上で初めて成り立つものと言えます。

また、ビジネス重視だと一時の利益に溺れてしまいます。私達日本人経営者だからこそこだわれる、プランニング、実行力、生産管理、工程管理、品質管理、改善力。秀でた物を、いかに値ごろ感をもって世に出せるか。これが重要で、まさに弊社のコンセプトであるべきだと思っています。

特に、工業製品は人を乗せて走るものも多くございます。言い換えれば人の命を預かっているとも言える事です。常に責任感と緊張感を持ち、世界により良いものを供給し、かつ日本に提供する。

国際社会にチャレンジするべく、場所にはこだわらず、日本人の匠の心をこだわり、より秀でた技術を誇りをもって提供していく所存です。

私がここ大連の地に初めて来たのは、2008年。世界を見てきた諸先輩方に比べるとそう早い時期ではないかもしれません。

当初の目的は、当時勤めてい日本の大手造船会社からの、大連現地工場の生産管理。私は、業務責任者として着任しました。時期としては、今もそうかもしれませんが、まだまだ中国製品に欠陥が多いと言われることが多い時代でした。

しかし、実際着てみると確かに荒削りではあるが、決して不真面目ではない中国人のスタッフたちを目の当たりに大きな可能性を感じました。そう「できるなら親方全としたで昭和の時代に育て上げられた自分。しみついた生産管理のノウハウを携え、中国でチャレンジできないものか。自分も含めかつては荒削りな船大工とともに、諸先輩方から育ててもらい、世界一といわれる日本の造船技術を創造したじゃないか。」そうふつふつと考えるようになってきました。

同時に「海外に生産拠点を移したのは自分たちなのに、品質の良しあしを唱えているのも自分達だ。」という事にも気がつく様になってきました。確かに日本に残り自国の生産力に命を懸けるのも答えですが、グローバル社会というのは、生産力を海外という舞台に伝えていく、という事に「必然性」があります。そして「それこそが自分の使命ではないか」とも。

私は結果として、海外という場所、特に大連という地を選びました。英秀は、まだまだ若い会社ですが、長年日本の造船業で培ってきた技術力、生産管理力に感謝の念を忘れずに、またそれを活かし、日本人の匠の精神を心に、これからも世界の舞台に挑戦し続けていきます。